衛生管理者試験は過去問何年分すれば良いの?過去問の本当の使い方とは?
衛生管理者試験では第一種でも第二種でも過去問をベースにした勉強方法で合格できるという話はよく聞くと思いますし、ネットでも書き込みがあります。
実は落ちる人の多くがとる勉強方法でもあるのが過去問メインの勉強方法です。
今回は衛生管理者試験での過去問は何年分を用意すれば良いのかということと、過去問をどのように使って勉強すれば良いのかについて言及したいと思います。
衛生管理者試験の過去問は何年分必要?過去問の位置づけとは?
まず衛生管理者試験に合格するために過去問は何年分必要かということの前に過去問とは何か?ということについて紹介します。
衛生管理者試験の過去問というのは市販本でも問題集としてありますし、またネットでもダウンロードできます。
しかし過去問といってみることのできるものは公表されているものにすぎないということです。
過去問は数回のうち1回分しか公表されない
しかもその過去問として公表されているものは基本的にもう出題されないものが多い
というように考えて良いです。
冒頭で過去問メインの勉強方法では合格できない理由がここでわかってもらえるかと思います。
過去問として公表されるものは基本的にもう出ないので公表されているということです。
こうしてみて過去問というのは何年分必要かということですが、正直いって本当は必要ないということもわかるかと思います。
5回分もあれば十分でしょうし、それ以上集めても正直合格するとはいえません。
衛生管理者試験の本番と過去問の類似問題での出題傾向
衛生管理者試験ではよく過去問と違う、本番のほうが難しく感じたという人が出てくるわけですが、衛生管理者試験の実際の問題は過去問とどの程度同じものが出てくるのでしょうか?
この点について私も分析したことがあるのですが、
公表問題と同じものは2割前後
まったく新傾向の問題は1割前後
残りは変形問題
というような感じになっている回が多いです。
つまり過去問だけを解いていても公表問題にしか対応できないのでやはり不合格になるということです。
逆に新傾向の問題に対応しようというのも出題割合からして合理的ではありません。
最も合格率を上げるのは変形問題に対応することです。
これはテキストだけでも、過去問だけでもいけません。
過去問や練習問題からその意図、背景、意味をテキストで頭で考えるということが大事になってきます。
わかりやすくいいますとなぜそれが答えになるのかということまで理解しなければいけないということです。
逆にいうとそこが理解できれば衛生管理者試験の流れがわかるので、新傾向や変形問題もその流れから正解できるようになってくるのでますます合格圏内に入ってくるというようになります。
衛生管理者試験の過去問の使い方!テキストとの組み合わせ
では過去問というのはまったく必要ないのかといえばそうでもありません。
過去問というのは衛生管理者試験に合格するための入り口として使います。
私が考える衛生管理者試験の最短合格の勉強方法ですが、
過去問を解くのでなく問題文を読み、解答を読み込む
よくわからない箇所はテキストで調べて知識の補完
過去問を1回分だけ残してこのサイクルの勉強を繰り返す
最後に1回分の過去問で合格点が取れるかのチェックをする
というようにします。
理想的にはこの後に本番を想定した練習問題を解き、やはり合格点が取れるかをチェックするほうが良いでしょう。
いきなり過去問を解くことから学習する人もいますが、そうバンバンと最初から解ける人もいないでしょうし、苦手意識がつくのもかえって良くないので、過去問をあえてテキストのように読むことで知識をつけていく踏み台として利用していきます。
また逆にいきなりテキストを網羅的に読み込む人もいますが、これも効率の良い勉強方法でなく最も長く時間のかかる勉強方法となってしまいます。
というのも市販のテキストは出る可能性のあることをすべて網羅して掲載しているので、そこまでしなくても十分に合格できますし、またやりすぎとなってしまってかえって頭に入れるべきことが入らないというようになってしまうわけです。
衛生管理者試験はすべての科目40%、すべての科目の合計点で60%で良いわけで、最短距離で合格レベルに到達する勉強方法を行えれば十分です。
衛生管理者試験の過去問とテキストの選び方のポイント
このページを見ている方は過去問をメインで、あるいは過去問のみで合格を目指そうというような考え方をもっていたかもしれません。
しかしそうではなくむしろテキストの選び方のほうがはるかに重要だということがわかってもらえたのではないかと思います。
ひょっとすれば市販をテキストをすでに購入したかもしれませんが、分厚く、かなり大変そうに感じている人もいるのではないでしょうか?
すでに言及しましたが、市販のテキストは
出る可能性のあるものを網羅してすべて掲載している
しかもどこを覚えれば良いのかわかりにくい、明確ではない
図や表も少なく頭に入れにくい
ほぼすべてのテキストは覚え方まで言及されていない
というものがほとんどで、無駄に勉強したくないという人にはあまりおすすめしません。
みっちり3ヵ月勉強するという人であれば良いのですが、たいていの人は仕事もしながらとなるはずでそうもいかないでしょう。
私のおすすめする衛生管理者試験での理想のテキストですが、
覚えやすく工夫されている
図や表も豊富で頭に入れやすい
すべてでなく出る可能性の高いものを網羅して掲載している
ということでざっくりといえばそれを読むだけで自動的に衛生管理者の合格レベルに到達してしまうようなものとなります。
このテキスト選び、あるいはどのテキストがベストなのかについてはこのページの下のほうにも紹介しておきますので、興味のある人は参考にしていただきたいと思っています。
衛生管理者と過去問で学習するべきポイント
衛生管理者の分野も比較的法改正が多いといえます。
そのためあまり古い過去問ですと答えも変わるので意味がないというように考える人もいるかと思います。
しかしもしそう感じるのであれば過去問のとらえ方を間違えているといっても良いでしょう。
過去問というのは上でもいいましたように衛生管理者の勉強における入り口です。
つまり答えの丸暗記が重要ではないということ(同じ問題が出ることはかなりまれ)
それよりも過去問によってその問題の意味をとらえること
というように考えて過去問は考えるべきです。
それぞれの問題の背景などを学習することが合格する人の考え方です。
よく衛生管理者試験ではセミナーや講習がありますが、レクチャーするのは意味を考えるということがメインといっても良いのです。
衛生管理者試験の過去問とここ数年の試験傾向
ときどき合格率90%以上などまるで合格保証のような形での講座、セミナーがありますが、特に試験問題をすべて入手しているというわけでもないようです。
たしかに一定期間は衛生管理者試験では問題が決まっていて、それを順番に回ごとに変えているだけというような情報もありますし、その可能性もあります。
しかし昔よりも格段に衛生管理者試験は難しくなりつつあります。
ある程度合格者も揃ってきたので通す試験から落とす試験に変わりつつある
新傾向や変形問題など見たことのないように感じる問題も増えつつある
ということで過去問を丸暗記して合格できるような試験ではなくなってきていると考えておいてほしいと思います。
衛生管理者おすすめ勉強方法
市販のテキストを買ったが頭に入らない
仕事で衛生管理者の勉強時間が取れない
専門用語や数字などなかなか覚えられない
一発合格をしたい
すでに不合格になっている
このような人におすすめする衛生管理者の最短合格の教材です。
出題されやすい箇所をまとめたテキストが秀逸
衛生管理者試験に精通した講師陣もレベルが高い
法改正など出題されやすい問題に対応
新傾向問題にも対応
オンライン講座なので費用も割安で、しかも忙しい人でも学習しやすい